エアコン業界で「量販店案件」というのは、今も昔も安定した収入源として人気があります。特に夏場は毎日のように依頼が入り、しっかり仕事をこなせば月300万円以上の売上を上げることも可能ですし、多くの方が月200万円を超えています。
ですが実際は、「同じように働いているのに、なぜあの人はあんなに稼げている(閑散期でも仕事が多い)んだろう?」という疑問を持つ方も少なくありません。
今回はそんな疑問にお答えすべく、**量販店案件でしっかり稼いでいるエアコン工事業者の共通点を現場目線で掘り下げてみます。
数よりも「ロスを減らす」意識が収入を変える
「とにかく件数をこなせば稼げる」――確かにこれは間違っていません。でも、量販店案件で本当に差が出るのは、1日の中でどれだけロスを減らせるかという部分です。
朝の準備にモタついて現場到着が遅れる、部材忘れで一度倉庫に戻る、段取りミスで再訪が必要になる……こうした「ちょっとしたロス」が1日2件分の売上を飛ばしてしまうことも珍しくありません。
稼げている業者は、前日の夜には翌日のスケジュール、必要な部材、現場の環境まで確認を済ませています。そして、何かあっても対応ができるように、ある程度の材料を余分に持っています。
苦情ゼロの職人は、それだけで優位に立つ
量販店案件で一番避けたいのが「クレーム」です。その中でも問題視されているのが、
- タバコ臭い
- 汗臭い
- 言葉遣いが悪い
- 挨拶をしない、名刺を渡さない
- 靴下を履き替えない
- 大きな工事事故
1.については紙たばこを吸っている方は業務中(当日の朝から)の喫煙はやめましょう。紙たばこの臭いは相当残りますし、梱包している段ボールは臭いをよく吸うので、商品がタバコ臭くなり、お客様からのクレームにつながります。
2.については、夏の暑い中、一生懸命仕事をするので仕方のないことです。しかし、体臭は少なからず人を不快にしてしまうので、制汗剤やボディシートを使用し、少しでも清潔さを心がけましょう。
3.はお客様は当然ですが、同行している助手にも丁寧な言葉遣いを心がけましょう。時代の流れにそぐわないこともありますし、自分の家で他人が怒られているのを見たり聞いたりすることは不快に感じます。
4.各量販店でルールが異なりますが、挨拶をしないという方はまずいないと思います。名刺を渡すということを店舗でお客様に案内している以上、「名刺を切らしている」は言い訳になりません。名刺の管理も仕事のうちです。決められたことを確実に行いましょう。
5.こちらも上記と同じで、量販店ごとにルールは異なります。「靴下を履き替える」と謳っている場合は必ずお客様の目の前で履き替えましょう。きれいな靴下で自宅に上がることでお客様の自宅を汚すことを防ぐことができます。
6.確認を怠り穴あけを行ったり、養生を怠って物を落としたり、ぶつけたり、結露や勾配不足での水漏れなど。確認を怠らず、丁寧に作業をすれば必ず防ぐことができる事故です。大きな事故はお客様にも負担がかかりますし、ご自身にも大きな負担になります。
そして何よりも、小さな事故でもミスを隠ぺいすることは絶対にやめてください。素直にお客様に話をし謝罪をし、各取引先に報告を行いましょう。隠すとより大きな問題として自分自身に帰ってくることになり、賠償責任や、契約解除となる可能性も大いに考えられます。
稼げている業者に共通しているのは、お客様対応がとにかく丁寧で真摯に対応していること。施工中も無駄な私語をせず、接客や養生にも気を使い、帰る前には必ず丁寧な説明と挨拶を欠かしません。
もちろん、稼ぎたいという気持ちや、多くの仕事をこなせるだけの技術も必要です。
口だけの人や文句を言うだけの人は、内勤者から煙たがられるやっかいなそんz
特に高齢のお客様が多い地域では、「工事の安心感」=「職人の人柄」として判断されることもあります。技術よりも、安心して任せられるかどうか。そんな観点で選ばれている職人が、実は一番稼げていたりするのです。
苦手な現場を作らない姿勢が大きな武器に
量販店からの依頼には、ちょっとクセのある現場が混ざってくることもあります。天吊り、二段置き、高所作業、戸建ての2階取り付けなど、人によっては敬遠したくなる工事です。
でも、稼げる職人は違います。「やりますよ」と言える武器(=経験と知識)を持っているからこそ、他の職人が断る現場も自分の案件に変えてしまえるのです。
こうした特殊工事を確実にこなせるようになれば、1件あたりの単価も大きく上がります。
単価×件数。この両方を最大化するには、「どんな現場でもやれる」対応力が必要不可欠です。
店舗スタッフとの“信頼関係”を軽視しない
エアコン工事で意外と差が出るのが、「店舗やセンターとの人間関係」です。工事担当だけでなく、販売スタッフ、CS(カスタマーサービス)、配車担当など、量販店の現場には多くの人が関わっています。
稼げる業者は、こうした人たちとの関係も丁寧に築いています。
トラブルが起きた際も冷静に対応し、報告を怠らず、他業者のクレームも問題なくいくことのできる器の大きさを持っています。
結果として、「困ったらこの人に頼めば何とかなる」という評価を得て、継続的に仕事が降ってくる環境を作れているのです。
まとめ:稼げる人は“技術”より“信頼”を積み上げている
量販店のエアコン工事で稼いでいる職人には、技術力だけでは語れない共通点があります。
スケジュール管理、準備の徹底、丁寧な接客、ルールの遵守、現場対応力、店舗との連携――
これらすべてが合わさった“トータルの信頼力”こそが、稼げるかどうかを左右しています。
「もっと稼ぎたい」「現場数を増やしたい」と思っている方は、まずは自分の段取りや接し方を見直すことから始めてみてください。
信頼される業者は、必ず仕事が切れません。
そして、仕事が切れない人ほど、結果的に安定して稼げるのです。
エアコン工事をしたいと思っている業者様がいらっしゃいましたらお気軽に弊社までご応募ください。
ご応募お待ちしております。
コメント